防水工事

TVJ工法(脱気絶縁複合防水工法)

TVJ工法の特徴としましては、下地を選ばない自由度の高い防水施工が可能という点です。今までの密着工法では水分によるフクレや、塗膜の破断が発生するほどの動きのある下地であっても、高い強度と柔軟性を持つ絶縁脱気シートが水分を逃がし、動きを吸収することで、塗膜のトラブルを防ぎます。 また、TVJシート単体でも防水性能を保有していますので、万一塗膜の破損が発生しても漏水には至らず、また施工中も特別な仮防水は必要ありません。

TVJ工法の特長

1.様々な下地に対応できます。
TVJシートの裏面が非加硫ブチルゴムの接着層となっており、様々な下地(FRP・塩ビ・ゴムシート等)に接着可能です。
2.施工の効率化により工期短縮が図れます。
TVJシートと既存防水層との高い接着性により、既存防水層の撤去や新規防水層のための下地処理が最小限で済みます。工期短縮はもちろん、撤去材等の発生材も縮減できます。
3.補強布(クロス)の代替品として使用可能です。
TVJシートWはガラスクロスを内層させている為、TVJシートW+ウレタン1㎜塗布した場合にX-2立上り工法と同等以上の性能を有しております。 
4.機能性の高い複合防水です。
シートとウレタンの特長を生かした複合防水を形成します。TVJシートW自体に防水性があり、仮防水効果が期待できるとともに、表層ウレタン防水にとっての下地緩衝層となるため、優れた下地追従性を発揮します。また、ウレタン防水の特長はそのままで、シームレスで複雑な形状にも施工可能の上、塗り重ね改修によるライフサイクルコストの低減が可能です。

施工手順

こちらが施工前の状態です。上に新たな防水層を形成させる被せ工法を採用しました。 
被せ工法でも十分な防水が施工出来ますので、わざわざ撤去や廃材処分といった無駄な工程や費用をかける必要が無いのです。

こちらは高圧洗浄を行っているところです。 使い分けはありますが、おおむね15MPa程度の水圧で洗浄を行います。ポリッシャーと同じく、代表的な下地処理ですね。

こちらは、プライマーを塗っているところです。

こちらが、絶縁脱気シートを貼りつけているところです。下地の動きに追従すると同時に吸収・緩和しますので、ガラスクロスの補強を含む密着工法に比べ、防水層の破断といった問題にも強い工法となっております。

密着工法の場合、万一防水層が破断しても、浮きが発生しておらず、なおかつ破断部真下に目地やクラックが無い限りは漏水に直結しませんが、絶縁工法の場合、防水層に穴が開くと瞬時に全面に水が廻ることになります。 ですので、もし躯体にクラックが一か所でもあれば、すぐに漏水が発生してしまう可能性がある工法ともいえます。 
しかし、こちらの工法で使用する絶縁脱気シートは、単体でも防水性能を保有しておりますので、仮にウレタン塗膜が破断したとしても、このシートが無事である限りは漏水には至りません。その証拠として、写真にあります通りシートの継ぎ目にはテープ+クロス+ウレタンでの防水を施してあります。

こちらが、シートの上にウレタンを塗布している写真となります。

こちらが、2度目のウレタンを塗布した写真となります。

ウレタンの塗布が終わると、トップコートの塗布を行って完成となります。

完成です。
グリーンカラーの歩行帯が栄えて美しい仕上がりになりました。

TVJ工法の施工事例

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